11月の営業スケジュール・読書会のお報せ

あれよあれよと10月も終わります。いつまでこんなに暑いんだと喚いていたのが早くも懐かしくなるほどに肌寒くなってきました。

先日、味噌でモツを煮込みました。大根やショウガに蒟蒻も入れて。この時期になると煮物をよく作ります。そこにおうどんを入れてしまえば完成です。今年は一度肉まんを作ってみたいですね。この前コンビニで買った肉まんに対して大いに不服があるので。ならば自分で作りますねと。


食欲の秋でしかない始まり方をしていますが、立場上やはりここは読書の秋を申させていただきたく存じます。

ということで11月のスケジュールのお報せです。

今月は読書会がわんさかあります。

・<おと>で聴く読書 (BOOK PORT CAFE) 10月28日(月)~30日(水)、11月3日(日・祝)~6日(水)

・勝手に読む読書会(こんぶトマト文庫) 11月17日(日)

・BOOK PORT CAFEの読書会 第Ⅲ期(BOOK PORT CAFE) 11月23日(金・祝)、24日(土)

 


今月の「私たちのまち寄港」は、BOOK PORT CAFEによる紹介で<茅ヶ崎市開高健記念館>です。

BOOK PORT CAFEは、茅ヶ崎の海近くを東西に走る鉄砲通(てっぽうみち)から少し陸側に入ったところに位置するのですが、そこからもう少し西に進んだ辺りを海側へ行くと開高健記念館があります。開高が晩年を過ごした邸宅を記念館として公開しており、当人が「哲学者の小径」と名付けた書斎や、自身で釣り上げた巨大なイトウやキングサーモンのはく製も飾られているとのことです。

これを機に告白しますと、実はまだ私行った事ありません。あんなに近くに大体毎週行っているのに。近いからこそなかなか行かないところって、ありますよね。今年中には行きます。



例年10月27日から11月9日までの2週間は公益社団法人読書推進運動協議会により「読書週間」と定められており、それに合わせて全国各地津々浦々で、本・読書に関係する催し物が多数開かれています。先日も神保町でブックフェスティバルをやっていましたね。

今年はBOOK PORT CAFEから”聴く”読書会のお誘いです。

<おと>で聴く読書と題し、読書週間中の営業日の開店前の30分間、店主のようこさんによる芥川龍之介作品の音読が行われます。とは言っても30分ずっとようこさんがひとり間断なく喋りっぱなし、といったストイックなものではなく、実際に音読するのは(作品にもよりますが)10~15分ほどとなる見込みです。

参加費は無料、ワンドリンクのオーダーをお願いしています。

既に今週分は終了しておりますので、次の日曜日の営業日から後半です。

”聴く”読書、ご興味のある方ぜひお越しください。


次は私こんぶトマト文庫による勝手に読む読書会です。

勝手に読む、というのはなんですかと言われたら、上にある通りです。ひたすらに、ただ読むためだけの読書会。別に感想の言い合いも共有もしないし、始まるときはスッと始まるし終わるときはサッと終わる。

事前予約も不要、会費も無料(要ワンオーダー)。

持ってくるものはガルシア=マルケスの『百年の孤独』だけですし、なんならあらかじめお声がけしてもらったら私文庫と単行本一冊ずつ持っているので片方お貸ししますし、こんぶトマト文庫でも在庫しているのでその場でご購入してもらっても無論大丈夫です。むしろそれだと大変嬉しいです。

ただ”読む”だけの読書会、コーヒー飲みながらお待ちしております。


最後はこちら、BOOK PORT CAFEの読書会第Ⅲ期です。

Ⅰ期・Ⅱ期と日本文学の短篇集を続けて取り扱ってきた読書会ですが、Ⅲ期に至りイギリス文学の長編を取り扱っております。

手にするのは、ヴァージニア・ウルフの『灯台へ』。企画された当時は岩波文庫版のみでしたが、最近新潮文庫版(元は河出の全集から)が刊行されましたね。読み比べてみると結構表現に差がありますが、お読みいただく本については基本的にはどの版のものでも大丈夫としている、とのことです。大小さまざまな表現の違いで盛り上がれるのも、幾たびか翻訳されている海外文学の妙味だと思います。

ひとつの物語を六つに分けて徐々に読み進めていきます。10月は第一部「窓」の1~6まで。次回は同じく第一部「窓」の7~12まで。

入念に描かれる心象の描写から窺い知れるのは、人々の思いの錯綜とすれ違い。一読しただけではなかなか掴めないこの小説の魅力を皆で”話す”読書会、ご参加お待ちしております。

(24日(日)は既に定員となっております)


以上、お報せでした。


そろそろやるぞと言っていた一箱古本市ですが、BOOK PORT CAFE店主とも相談した上で今年はやらないことにしました。と、言うより、やり方を見直そうかと思っています。

初めて一箱古本市を主催してみてからしばらく経ちますが、最初は「まずはやってみよう」という気持ちで進めていたものが、次第に「これは今後どういう形でやっていくのが一番良いものとなるのだろうか」と考えるようになり、そして今のところ「今後こうしていってみよう」というところに至っています。

それの具体化が今年に間に合えばよかったのですが、着想した時点で既にタイムアウトな感が否めず、そこで無理する必然はない(むしろ害悪ですらある)と結論したので、敢え無く。

また良い形に収められるようになったら、その時は追ってお報せいたします。

こんぶトマト文庫のふみくら

本屋「こんぶトマト文庫」のホームページです

0コメント

  • 1000 / 1000