点と点
自分が知っている知識なんてものはとてもちっぽけなもので、その中において常に最良と思われる判断を重ね続けているものの、新たな知識を得ることでその最良がやや良ぐらいになってしまうことが多々ある。
そうなったときに、常に新たな最良を更新していくべしだと思っているけれど、ここで得た最良もまた遅かれ早かれやや良程度になる事は自明であるし、であるなら次の最良を目指し、でもすぐにやや良になり、また最良を、やや良を、最良を、やや良を、以下略。
本屋をやるということは、続けていく限りその活動を呼吸のようにし続ける必要を背負うことと同義だと思っている。
自分の外にある無数の点を可能な限りより集めて、それらを線で結んでいく作業。時には自分の中に偶然在った点が新たな点と結びつくことで、より自分の中が広がっていく感覚。とはいえ多少広くなった程度では到底埋め尽くせないほどに膨大な空間。それに心挫かせることなくコツコツと地道な作業を続けていく忍耐。ひたすらそれの繰り返し。
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