Tシャツしか買いたい服がない

最近、食べ物と本と、あと多少の日用品くらいしか買っていないことに気が付いた。


服やカバンはこのところとんと買っていない。展示でグッズとして販売されていたTシャツくらい(Tシャツはいくらあってもいい。多分衣類の中で一番好きなものだ)。近場で服が買えるのはショッピングセンター内にある大手チェーンの服屋。ああいうところで服を買いたいとはもう思わなくなった、多分そうしない方が長い目で見て自分にとって良い。昨今問題となっているウイグルの綿花を使用している企業、という観点も当然ながら、服をコンスタントに買い続けるサイクルそのものが向いていない。

昔から古着が好きで(それ以上にお金がなかった)、個人店やチェーン店問わずよく古着屋に行っていた。具体的にいつからかはわからないけれど、いつの間にかチェーン店の古着屋でファストファッション系メーカーの服をよく見かけるようになった。ユニクロやGU、ZARAやグローバルワーク。元々がとても安いものだから、売値もほとんど捨て値のような価格がつけられていた。ああいうところで買ったものを、履きつぶすでもなくましてや穴が開いたわけでもないのに処分する、しかも売りに出すというサイクルは、とても不健全なにおいがする。

服は第二の皮膚と呼ばれたりもするけれど、そこが粗雑になってしまうとだんだんと気持ちもつられて粗雑になっていく。単純に値段の高低だけじゃない、と言いたいけれど、そんな高い服で自分を着飾ったことがないから正直比較のしようがない。


美容に全く気を使っていない、というわけではない。と思う。

最近髭剃りを変えてみた。竹の柄で出来た、そこいらのドラッグストアで買えるけれと少しばかりいい値段がするやつ。同じメーカーから出てる髭剃りジェルは他のものより明らかに高く、そして格段に使い心地が良い。男性がみな爽快感をウリにしている商品を好むと思ったら大間違いなんだぞ、と思っている層にドンピシャな一品だった。

本当は、ダニエル・クレイグが映画で使っていたような髭剃り、あれは『スカイフォール』だったか、あれをいつか使ってみたい。本式のバーバーがサッと使いこなすような、ちゃちな髭剃りとは違う本物の髭剃り。でもああいうものって簡単に皮膚切っちゃうしそもガチ刃物だから危なっかしいことこの上ないし手入れ絶対大変だから、多分憧れで終わるんですけれどね。

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