2025年10月25日(土) BOOK PORT BOOK BAZAAR開催のお報せ
10月25日(土)に、茅ヶ崎のブックカフェ「BOOK PORT CAFE」にて、
BOOK PORT CAFE店主と共にBOOK PORT BOOK BAZAARを開催します。
開催日時:10月25日(土) 13~18時 雨天中止
開催場所:BOOK PORT CAFE
茅ヶ崎市富士見町5-11-1
\今年の5月頭にも同名の企画を開きましたが、内容は異なっています。
前回のブックバザーでは出店者の方による一箱古本市も開催していましたが、今回一箱古本市は開きません。
店外のタープでは古本を、店の中の一部棚では新刊を販売する「本のバザー」と、武田百合子の『富士日記』を読む「輪読会」を開きます。
輪読会というものは、正式には参加者が皆あらかじめ本や資料を読み、それに基づいて研究を行なったり意見を交わし合ったりする会を指すものになります。ただ、今回私共が開く輪読会はそういった定義に対してしっかりと則ったものではなく、「今なお語られる人の絶えないこの日記文学を、皆で順に声に出して読んでみましょう」という程の朗らかさで開く会となります。当日本のお貸し出しもいたしますので、未読のまま手ぶらでも気さくにご参加いただけます。
輪読会は事前申し込みや参加費も必要なくその場でご参加いただけますので、ご興味ありましたら是非ご参加ください。
前回は、店内の喫茶は奥にある4席のみご利用いただけましたが、今回は通常の喫茶営業と同じく手前の4席もご利用いただけます。また、店外の古本については、会計前のものであっても店の中へ持ちこんでお読みいただくこともできます(お一人様一品のご注文をお願いいたします)。著しく汚損してしまった場合はご購入いただく場合もございますので、あらかじめご了承ください。
上記の通り、内容は大幅に変更しましたが、開催に至る経緯やその思いについては変わりがありませんので、前回のものとおおよそ同文になりますが(末尾の一箱古本市に関する箇所のみ割愛しています)以下に載せます。
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開催に至る経緯や思いについて端的にお伝えします。
私共はこの企画の主旨を「本を介して、社会の中に遍在する”善意のようなもの”の環流の一助を担う」こととしています。
日々胡乱なことが起きては止まずを繰り返す社会で生活する中で、その全てに対して等しく手を差し伸べることは叶わないとしても、何もせずに見過ごすことは受け容れがたいと感じています。私たちがそれぞれの内側に持つ“善意のようなもの”を、わずかずつでも社会の中で環流させていくことができないだろうか。
そう考えた際に、日ごろから本に触れる生活を営んでおり、また店を介して「店がある場」を軸とした活動を継続的に行なってきている私どもにとって最も適する形として、ブックバザーという形態を実施してみようと考えました。
チラシ下部に書かれている通り、今企画の売上については経費を除いた全額を、BOOK PORT CAFEが位置する茅ヶ崎市富士見町にある「白十字会林間学校」様へ寄付をいたします。ゆえに、名称もバザーとなっています。
(一部略)
ご来店・ご来場をお待ちしております。
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以下、私情を交えた追記になります。
およそ半年前に書いた文章になりますが、この時から特に何かが快方へ向かっている感覚もなく、また何かが劇的に変化した気もなく、只々ぬかるみが広がる足元にうずくまるような停滞を感じています。
そういうものに目を向けずに済む方法もあります。自分の「日常」にやってくる目の前の仕事やお客さんからの要望、会社の人間からの指示に汗を流し続ける、そうしているうちはそれが自分の世界の全てになってくれて、それらの”仕事”をひとまずの真摯さをもって果たすだけで承認も称賛も褒賞も得られる、そういう方法です。
このところの私自身の実生活はまさにこれです。正直言って、その忙しさに没頭することは思いのほか容易で、そして気が楽なものになります。やるべきことは明示されており、自分の目の届く範囲にあるものに対してのみ心血を注ぎ、その成果がまっとう(であるかのよう)に受容され、そして自己の承認をそこで確立させることができる。ように見える。
そういう生活を全て頭ごなしに否定するのもまたひどく暴力的だなと思う一方で、ではそういう都合よく閉ざした生活をしていることが善い事であるとは、あいにくと思えません。その中で私共は何をすべきか、何ならできるのだろうか。そう自らに尋ねてみた結果のひとつが、ブックバザーです。それを開くことで、私共の身の回りにある“善意のようなもの”を僅かであっても環流させることができたならば。そう願います。
秋の読書週間、文化の日に合わせて各地で様々な読書イベントが開かれることと思います。
お近くをお立ち寄りの際はお越しいただけるととても嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
BOOK PORT CAFE店主 ようこ
こんぶトマト文庫店主 くき
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