6月の営業スケジュール・マルシェ、読書会のお報せ
6月となりました。
本の大敵、雨がよく降る梅雨の時期です。
いち読者としては、どこかへお出かけせずに家で本を読むにはぴったりの時分なのであまり嫌いではありません。屋根を打つ雨音が程良いノイズにもなってくれます。
読書ではなく何かの作業を集中してしたいときは、ヘッドホンをつけてけたたましい音楽を鳴らすこともままあります。特に、あまり能動的に考えることなく半流れ作業的にバシバシ進められるような作業をしているときは。あまり耳に良くないなァと思いつつ、音量大き目で個人的に懐かしい凛として時雨やfresh!などを流しています。
本日は特に無音のまま書いています、6月の営業スケジュールのお報せです。
今月は
・BOOK PORT MARCHE 6月12日(木)
・勝手に読む読書会(こんぶトマト文庫) 6月15日(日)
・BOOK PORT CAFEの読書会 第Ⅳ期(BOOK PORT CAFE) 6月28日(土)、29日(日)
となります。
今月の「私たちのまち寄港」は私こんぶトマト文庫が担当です。
JR茅ヶ崎駅から南へ徒歩8分、ちょっとがやがやしたところや存外細い道路を抜けた先にある高砂緑地。歩道も整う松林の小高い丘を登った先にある、小さな美術館になります。
なかなか特徴的な大屋根は、飛び立つ鳥の軽やかな翼や、あるいは潮風と波を造形のもととしたとのことです。こういう立場柄とも言えますが、見た瞬間に「本が開いているようだ」と思いました。
広々としたミュージアム、という風ではありませんが、その分気さくに尋ねることができるかもしれません。近隣には茅ヶ崎図書館もありますので、どうぞお気軽なお散歩コースのお共に。
偶数月の第二木曜日に開いているBOOK PORT MARCHE、ですが今回の6月の次にあたる8月はお休みをいただきます。理由は端的に言いますと「暑いから」です。
いつの頃からか、ここ最近の夏は天気予報で「必要以上に外を出歩くのは控えましょう」といった、命の危険をわりと直接的に訴えかけるほどに暑い日が続きます。そんな中で屋外のマルシェを開くのはおっかなく、ましてや食品が立ち並ぶわけですから、より危なっかし。
という判断のもと、昨年の8月開催のマルシェも9月にスライドさせた経緯がありまして、それに今年も則っていく方針となります。何卒ご了承ください。
ということで、6月12日(木)にマルシェを開きます!トライアル版を除いたうえでも今回で10回目となります。タープテントにも年季が入ってきた気配がします。
いつもは本を楽しむお店のBOOK PORT CAFEに数々の美味しいものがやってくるBOOK PORT MARCHE。
おむすび弁当のはますかむすびさん、梅干しの飯島清太郎商店さん、生菓子に焼き菓子のAtelier AliceLapinさん、自家製酵母パンのJiJiさん、無農薬野菜のあぶさんふぁーむさん。いつもの美味しい面々が並びます。
木曜日は普段定休日のBOOK PORT CAFEもこの日は営業日、マルシェで買ったものを店内でお召し上がりいただけます。
また店主持ちよりの古本市も変わらず開催です。こちらもぜひぜひ。
雨天の場合は中止となります。開催の可否については前日夕方にインスタグラム・Blueskyでご連絡させていただきます。
梅雨時期ゆえにそこがどうしても気がかりになってしまいますが、今のところ雨天で中止となったことはありません。タイミングなのかなんなのか。今回もどうかその流れに乗っかっていただきたいところ。
なお今回私こんぶトマト文庫は終日不在としております。何卒ご了承ください。
ご来店・ご来場お待ちしております!
こんぶトマト文庫主催の「勝手に読む読書会」、第2回は半年かけてドストエフスキーの『罪と罰』を勝手に読んでいきます。
先日も「これはどういった基準で選書をしているのか」という問い合わせを受けました。明確な基準は設けておりませんが、あえてラフな言葉で説明しますと
・とりあえず何となく知名度があって、
・そこいらの本屋さんにまず置いてありそうな、
・ちょっと読んでおきたいなという気持ちにさせてくれる、
・とはいえ結構分厚いし、
・読むのけっこう時間かかりそうな本
と、いう感じになっております。基準があるようなないような。
今のところのラインナップは
〇百年の孤独/ガルシア・マルケス(第0回)
〇吾輩は猫である/夏目漱石(第1回)
となります。第0回となっているのはひとまずのお試し企画だった名残です。
その他詳細は上記チラシをご覧ください。ナルホドねとなっていただけましたら幸いです。
申し込みなどは必要ありません。参加料もありません(カフェでワンドリンクオーダーをお願いします)
いっそ手ぶらで来られてもBOOK PORT CAFE店内のこんぶトマト文庫にて新刊を販売しております。
岩波文庫・新潮文庫・角川文庫・光文社古典新訳文庫。4つのバージョンから選べます。
今回も勝手にお待ちしております。
鎌倉を舞台とした数々の作品群を収めた文庫『鎌倉遊覧』(ちくま文庫)を片手に詠み進めるBOOK PORT CAFEの読書会第Ⅳ期。
第三回は宮本百合子の『この夏』です。
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これから書こうとするのは、筋も何もない漫筆だ。今日など、東京へ帰って見ると、なか なか暑い。いろいろ気むずかしいことなど書きたくない。それゆえ、これを読んで下さるかもしれぬ数多い方々の中に、私の親しい友達の一人二人を数えこみ、手紙のように、喋くるように楽なものを書きたい。若しそれが一寸でも面白ければ幸です。
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こんな書き出しから始まる、ある時の夏を思いながら綴られた、「筋も何もない漫筆」です。
収録されている『鎌倉遊覧』はこんぶトマト文庫でもお買い求めいただけるほか、こちらの作品は青空文庫でもお読みいただけます。
読書会へ参加なさる方もそうでない方も、新しい夏を迎える前に、ふとした夏の情景を味わうのはいかがでしょうか。
開催日は変わらず第四土曜日の夜と翌日曜日の朝。既に日曜日は定員とのことですが、土曜日はまだ空きがあります。お問い合わせ・申し込みは
BOOK PORT CAFE
電話:0467-82-0944
メール:bookportcafe.yoko@gmail.com
までお願いいたします。
冒頭の続き。
やかましい音楽と言っても、ただ音量を大きくしたらいいというものでもなく、そこには薄ボンヤリながらもれっきとした好みがあるような気がします。
例えば、こういう音楽とか
こういうのですとか
こういうのですね。
狭い年代及び界隈の方々に通じる固有名詞を用いるなら、そうです私は残響に大変お世話になった身です。miimi好きでしたねぇ。
全くの余談なのでこの辺で。
来月もどうぞよろしくお願いいたします。
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