今週の書評で気になった本 12月第1週
12月3日(日)神奈川新聞書評より
書名:方言漢字事典
編著:笹原宏之
出版社:研究社
価格:2,970円(税込)
ISBN: 978-4-7674-5025-4
特定の地域・地方でしか使われない漢字がある。
一番普遍性があるものとしては、大阪や松阪の「阪」の字。もともとは「坂」の異体字だったとのことで、三重を含めた関西方面で集中的に使われている。
千葉には「匝瑳市」という土地がある。「瑳」はなんとなく「さ」と読むのだろうと当たりをつけられるけれど、「匝」とは。たまたまこれを調べる機会があったので「そうさし」と読むことができる。
以前住んでいた、名古屋の横にある「長久手」は、かつては「長湫」だったとか。バス停には名残があるその土地の漢字は果たして地域性があるものだったのだろうか。今これ書いててとても気になってきました。
閑話休題。そんな地域制がある漢字をまとめ、その背景にある土地の風土・歴史・伝承などもまとめられた、とても読み甲斐がある一冊。
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