今週の書評で気になった本 10月第4週

10月22日(日)神奈川新聞書評欄より


書名:アンダーカレント

著者:豊田徹也

出版社:講談社

価格:1,210円(税込)

ISBN:978-4-06-372092-1

上記リンクから試し読みができます。


2005年に刊行され、2023年に映画化された豊田徹也の漫画作品。

家業の銭湯を夫・悟と共に継いだかなえ。ある日悟は旅行先で前触れもなく失踪し、銭湯は一時休業する。悟が戻らぬまま店は再開したところ、銭湯組合からの紹介で一人の男・堀が現れ店で働き始める。旧友の伝手で探偵を紹介してもらい、悟の消息を辿ることを依頼する。その道程で見えてくる悟の事実、かなえ自身の過去、堀の心中。探偵がかなえに尋ねた「人をわかるとはどういうことか」の問いが、かなえの水面に静かな波を立てる。

「映画のようだ」と評される抒情感溢れる一作品が、今泉力也監督のもとで映画化した。私も先日一度観に行った。率直に、まだ呑み込み切れていないところがあるので、できればもう一度映画館へ観に行きたい。あいにくと最寄りの館は既に上映を終了してしまったので、どこかへ少し足を伸ばしてみることにする。



先述の通り、刊行自体は2005年の作品になります。

長らく重版もされないまま品切れ状態だったのですが、映画化に合わせて再度重版されたとのことです。

こうやって書評に紹介されることもあるんですね。という意味もあり取り上げてみました。

なお『アンダーカレント』の他にも豊田徹也さんの作品は『珈琲時間』『ゴーグル』という短編集が2冊刊行されているのですが、どちらもこのタイミングで同じく重版されています。

こんぶトマト文庫にも在庫がありますので、どうぞお手に取ってみてください。

こんぶトマト文庫のふみくら

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