7月18日(火)22時45分

人に本を贈ることはままあれど、人に本を送ることはあまりなかった気がする。

漢字の違い、というよりは意識の違い。

前者は、相手を慮り、祝い、渾身の一冊はたまた数冊を吟味する。そういう感情が少なくとも私にはある。

今日取り組んだ後者は、どちらかと言えば"仕送り"のような気持ちで選んだ。今あなたの立場ならこれとかこれとか読んだ方がいいと思うから、といったような。ずいぶんとお節介な気持ちが先行していたことを自覚しながら本を選んだ。それに新品のものはほとんどなく、自宅の棚にある蔵書の中から選んだことも大きな相違点になる。


ここまで書いておいて、いや別に今までも人に本を送ったこと何度かあったな、と思い出した。

昔から自分はそういう人間だった。

こんぶトマト文庫のプロフィールには、本を売ったり貸したりあげたり、と書いてある。なのでこれはこんぶトマト文庫の活動の一環とも言える。


喜ばしいと言うべきかなんと言うべきか、80サイズ弱いっぱいの本を選んだところで家の本は減った気配がこれっぽっちもない。

所持し続けるべき本は所持し続けるとして、そうでないなら、ここで滞らせ続けるくらいならば誰かに読んでもらいたい。それで誰かの人生が良くなれば望外の喜びってやつだ。

こんぶトマト文庫のふみくら

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