ものかくひと
ちょっとした文章を書くことが妙に増えた。ブログにではなく、紙に。つまりは誰かに読んでもらう事をより強く意識したところに。
BOOK PORT CAFEにかかることであったり、BREWBOOKSに置くものであったり、年末年始のブックマンション×ジュンク堂企画のことであったり。
パソコンで打ち込んだものを印刷したものもあれば、手書きをスキャンして貼り付けたもの、もしくは紙そのものに直接手書きのものもある。
手にするものは、鉛筆、ボールペン、万年筆、色鉛筆、ポスカ。うちの姉さまが昔コピックを大量に持っていた記憶がある。絵を描く人にはいいのだろうけれど、字を書くには少し違う。
字の汚さは昔からよく注意されていた。中学二年の英語のテストで、a(こっちじゃない方)を書いたはずがバツをつけられていて、先生曰く「これはuだ」とのことだった。つなぎの部分が確かにしっかりと離れていて、ぐうの音も出なかった。高校二年の物理教師は答案用紙を見て「これ右から読めそうだな」と言ってきた。誰の文字がアラビア文字か。なおマルはもらえた。さすが最高学府出身、読解力がある。
その頃と比べて今の自分が書く字がまともになったとは、あまり思えない。
それでもなんのてらいもなく書くようになっている。多少は気を遣って、でもだからと言ってユーキャンのお世話にはない程度に。
自分が何か書きたがりな方だとはあまり思わない。書かずにはいられないタイプの生き物ではない。時折出会う、「自分という生き物はこれをせずにはいられないんだ」という手合いの人のあのエネルギーは、いつ見ても羨ましく思う。そこへ向かうことに対しての逡巡を抱く気配がない。朝起きてご飯を食べるくらいの序列にそれがある感覚。そこまで強く迸るものは自分の中にはない。
でもなんだかんだと物事は進み、今年中に300字ほどの手書き原稿を1枚、400字ほどの原稿を4枚(うち2枚のみ採用予定でのちのち手書きに)、あと全然中身は定めてないけれどBOOK PORT CAFE用のフリペが1枚とブックマンション×ジュンク堂の企画の際に頒布予定のものが1枚?1部?ある。
そしてブログ。お知らせする事項を片っ端からすっ飛ばして月日は巡っている。せめて週1くらいでは更新していきたい。せっかく良い感じのカードもカナモリンに作ってもらったのだから。
思いつくことはたくさん思いつくけれど、果たしてそれに今の自分が適っているかと振り返ると、貧弱も良いところだと思う。とは言っても、やるかァとなったことに対しては可能な限り誠実に在りたいと思っているので、千切っては投げ千切っては投げしていこうと思う。
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