ビバ発酵ライフ
本と音楽と映画の3つを足した分くらい食べるのが好き、と標榜している。
単にエネルギー源としての食事を摂取出来たらそれで問題ない、というタイプではないらしく、可能なら毎日美味しいもの食べたいと思いながら日々を過ごしている。
インスタントな食事を摂るのがとてもお手頃な現代社会、ありとあらゆる産業の総決算である工業製品的食品類がそこかしこに行き渡っているこの国に住んでいる以上、「どこまで行っても食べるものがどこにもない」という事はそうそう起こらない。
下手に自分でご飯を作らずとも、コンビニに行けばそこそこな価格で24時間総菜を買うことが出来るし、今でこそ闇雲な要請でしっちゃかめっちゃかになってはいるけれど、おおよそ24時間いつでも暖かい食事が摂れるチェーン店があちこちにある。
単に食事を摂ることだけを念頭に置けば、こうも幅広くそして自由な国ってそうそうないんじゃないだろうか。
ただ、そこらで食事を摂る、食事を済ませる行為に対して、納得しているかと言えば、全然納得していない。
実際のところ、とても大事だと思っている。毎日の食事に納得が付随していることは。
納得がそこにあるのであれば、昼飯をカップ麺で済ませることにしくはない。それはあくまでその日限りの応急処置であるとか、今日はそういう気分なのだとか。
でもそれが毎日となると、ざっくり言えば、つまらない。面白くない。退屈だ。
もっと日常の食事に対して能動的でありたい。自分は今何を食いたいのか。どういう食事を求めているのか。どんなものを買ってきて、どんなものを作り、どうやって食べたいのか。そういうことに対して、もっと貪欲で在りたいと思う。
ということをぽやぽや考えながら、水キムチをこしらえた。白菜とネギとミョウガで作った、ハイパーお手軽な漬物。主に白菜の乳酸菌だけで作る漬物。
今日作ったばっかりだからまだ全然酸味もなく、単にしょっぱい汁に浸かった野菜。それが日に日に醸され酸味を帯び、キムチへと変化していく。
明日職場で上司にどやされても、オウなんだなんだ、私は家でキムチとヨロシクやってる身だぞ?と思うことだろう。愛してるの響きよりも強くなれる気がする。
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