ちょっといい豆腐をもらったのでそのうち湯豆腐作ろうとも思っていたのに

最近、家でご飯を作るのが楽しい。

外に出るのがはばかられる昨今、家にいることが多くて結果的にご飯作るのに力注いでいる、と言いたいけれど、前半部が若干違う。単純に家から出たくない。だって寒いから。

日常生活での移動は基本的に原付なのだけど、乗ったことがある人は知ってると思うけれどあの乗り物はとても寒い。遮るものが何一つなくお座りの姿勢のまま右手をグイとひねるだけで時速30kmも出すのだから当たり前だ。ガッツリ着込んでかないと移動中凍えてしまう。特に指先。ハンドル部にミトンのような何かしらを取り付けている原付をよく見かけるけれど、あれを取り付けてしまおうか真剣に悩んだ。たとえ見た目と引き換えにしても。幸い、先日買った福袋にえらく上等なライダース手袋が入ってて、それがさらにサイズぴったりだったので、ありがたく使わせてもらっている。良いものって、本当に良いんですよね。やっすいものばっか買い漁ってると忘れてしまう。


ご飯の話。

そうやってご飯を作るのが楽しくなっているので、あれやこれやと今まであまり作らなかったものとか、そうでなくとも普段のご飯の自作率をグッと上げたりとかしている。最近職場の仕出し弁当が前日で発注締め切りになってしまったことも多分一因としてある。前までは当日の朝に注文オッケーだったから、作らなくてもまぁいいやと惰性で注文していることが多かった。それが出来なくなった以上、前もって計画的に注文しておかねばならない。それなら作った方が何かといいだろ、となった。こういうときの自分はしっかりほめてあげたい。えらいぞ自分。


そんなおり、炊き込みご飯を作ろうと思った。一昨年身延へ行ったときに買った干しシイタケがまだ残っていて、それを全部使ってやろうと思い水に浸し待つこと3日、旨味が詰まった出汁が出来た。筑前煮とかにしてもよかったんだろうけれど、あいにく今にんじんとか竹の子とか鶏肉とかその手の筑前煮らしい具となるものが一切なく、代わりにあったのは大根の皮の千切りと冷凍された豚肉。まぁそれっぽくなるだろと思い全部煮込んで炊き込みご飯の素が出来た。

米も研いだし炊くかと思い炊飯器に手を伸ばしたところではたと気付いた。

土鍋で炊いたらよりいい感じになるんじゃないか?絵面が。

ということで、最近めっきりご無沙汰となって棚の奥でこやしとなっていた土鍋を引っ張り出してそいつで炊こうと思った。


明らかに、鍋底にヒビがはいってた。さっきまでのうきうきした気持ちはスンッと冷めてどっかに行ってしまった。一縷の望みを託してすぅーっと裏返すと、裏にも大体同じ位置に大体同じような流れのヒビが走っていた。どう足掻いてもこれは、ダメだ。炊いてる最中にコンロの上で真っ二つに割れかねない。そんなことになったら間違いなく絶叫する。いや猿叫する。晩御飯がお亡くなりになっただけでも相当なのに、土鍋も割れ、それらの無惨な亡骸を空腹を抱えたまま寒い夜の中ひとりで片づけなければならないと想像するともれなく泣いちゃう。

いっそ今から近場のホームセンター行って土鍋買ってくるか?とも一瞬だけ、ほんの一瞬だけよぎったけれども、寒さには勝てなかったので、おとなしく炊飯器で炊くことにした。あと20分くらいで炊けるそうです。文明の利器って便利。

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