いつになったら僕はAmerican Footballを観ることができるのだろうか

暇な人はまずはこれを観てほしい。

アメリカのギターロックバンド、American Footballの代表曲(と言っていいだろ)である『Never Meant』のMVだ。


僕はこのバンドが好きで、一昨年新譜が発売されたときは、当時まだレコードプレーヤーを持っていなかったのに「ダウンロードコードはついてるしどーせそのうちプレーヤー買うから問題ねぇ!」と言ってわざわざ2枚組でたっかい方のLP盤を買ってみたことがある。今はプレーヤー持っているから聴けるのだけど、なぜか音飛びする。他の盤は大丈夫なのに、アメフトのだけは必ず音飛びする。なぜだ。

具体的に何がどう良いとかそういう表現をするすべを持っていないから、語彙力3のまますげぇすげぇと喚きたてている。


このバンド、以前日本に来たことがある。

それより前にも来ていたのかは知らないけれど、少なくとも一昨年の7月に行われたFUJI ROCK FESTIVALには出演していた。うんたらステージのシメとして、大雨降りしきる中最高のパフォーマンスを魅せてくれた。らしい。僕は行ってないので完全に伝聞だ。

その年のフジロック、僕は大いに悩んでいた。

今まで大掛かりな野外フェスに行ったことない人間がいきなりフジロックというのはとてもハードルが高い、気がしていた。まず立地が凄い。他のいろんなフェスはなんだかんだ交通アクセスなどを配慮してくれている気配があるけれど、フジロックに関してはもはやこれは人間社会の千尋の谷か?というほどに険しいものとなっている。おおよその人間がテント泊を余儀なくされる。そして現場はTHE・山の中。山の天気は変わりやすいとはよく言ったもので、当然に天気はごんろごんろ崩れる。ベテランの友人曰く「雨が降らないとか願う意味はない。どうあっても降る」と言い切っていて、まるで大泉洋のように悟りを開いていた。屋内のサーキットイベントくらいしか行ったことない自分からしたら全く未知の世界だ。

しかしそんな厳しい自然環境の中で行なわれるロックフェス、それに見合って余りあるほどに出演陣は豪華。世界的と言って過言ではない大御所バンドから新進気鋭のノリに乗っているミュージシャン、世界各国からやってきた彼らが最高のパフォーマンスをみせてくれる。

ちなみにAmerican Footballが出演した日のメインステージのトリはSiaだった。このSiaもめちゃ好きで、しかしアメフトも別のステージのトリで時間帯はかぶってて、さらにステージ間はけっこうな距離があるから到底はしごすることは望めず、行くならばどっちかを選ぶしかなかった。なんという苦渋の選択。これもまたフェスの醍醐味といえば醍醐味…しかしあまりにも残酷。せめて日をずらしてくれていたら…!


まあ先にも言った通り、フジロック行かなかったんだけど。全部空想の話なんだけど。フェス系参加者あるあるですよね、行くか行かないかは一切関係なくタイムテーブル観てああだこうだと言ってつれーわー全部観れなくてつれーわーってミサワごっこするの。

Sia知らない人はぜひとも聴いてほしいです。

行かなかった理由は、いちおうちゃんとある。

ちょうど引っ越しの時期とかぶっていたからだ。7月末に長いこと住んだ愛知県を離れて神奈川県に引っ越してきて、土地勘の全くない新天地で新しい生活が始まり、翌8月からはそれまで全く縁のなかったところでの仕事が始まる、新生活への不安と希望がない交ぜになっていた時期、まさにそんな頃だった。

あいにく頭のねじがやや強情なほどにしっかりと絞められている僕は、そのただ中で新潟の山奥まで原付すっ飛ばして荒天の中キャンプしたりライブではしゃいだりしてやるぜ!一回も行ったことないけど!という荒業を繰り出すことは出来なかった。無理やろ。残念ながら。



そんな感じで初めてのアメフトもフジロックもSiaも見逃したけれど「まぁいつか行けるだろ」と思っていたら、このありさまだ。やっぱり行けるときに行っておくに限るんだライブなんてもんは。

ちなみにアメフトは去年の6月に来日公演の予定だったけれど、それも当然言わずもがな。一応今年の5月末に振替公演となっているけれど、果たしてその頃どうなっていることやら…


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