10月29日(水)23時00分
気が付けば、10月が終わっていた。
このところ毎月終わるたびにそんなことを思っているような気がするけれど、今月は少し格別だった。
というのも、今月開催を予定していたBOOK PORT MARCHEもBOOK PORT BOOK BAZAARのどちらもが悪天による中止となり、それらに向けて準備をしていた諸々がおおよそぱぁっと消えてなくなってしまったという、なんとも虚無な感情に満ちた一ヶ月だったからだ。
マルシェを初めておよそ2年、その前から一箱古本市などもやったりしていて、その都度「雨天の際は中止です!」などと言っていたけれど幸いそのような憂き目には遭うことなく今のままでやってきて、それが突然ひとつきに2回連続で中止だ中止。マルシェの方はなんとも微妙な判断をしてしまってそれも大変に反省点だったのだけど、ブックバザーの方は全くもう、一部の隙もなく中止だ中止!となった。午後からのイベントで午後からの雨予報。蓋をあければ朝から雨。そりゃあ無理というものだろう。あの週末はあちらこちらで催しが中止になったと聞いている。神保町のブックフェスティバルとか。もう何年も行っていない。名古屋にいたころキャリーケースを引いて参上したのがとても懐かしい。
ブックバザーについては、カフェ店主と話し合って「このまま終わるには忍びない」となり、来月もう一度同じ内容で開催を試みることになった。今度こそ無事晴れてくれますように。
明日は映画を観に行く。先日ノーベル文学賞を受賞したクラスナホルカイ・ラースロー原作、タル・ベーラ監督の7時間18分『サタンタンゴ』。
2019年の開催時に、横浜のジャック&ベティへ観に行った。昼前に入って、出たのは夜だった。あの経験は唯一無二だった。まさかもう一度味わうことが出来る日が来るとは。
少し自分の中に鬱屈とした言葉が吹き溜まっている感覚がある。このところずっと。よくない滞りになっている。
そも自分の中に澱んだものができるような生活をしていることにひとつ問題があると思う一方で、それもまた自分が選んだ道の末であるので致し方ない気持ちもある。
とはいえ、そうやって澱みが沈まる生活をしているのであれば、それを定期的に浚ってやることもまた重要なことなのだろうと思う。
ストレス発散、とはおそらく異なる。その澱みを眺める必要がある。
0コメント