10月14日(火)23時44分
先週の木曜日はBOOK PORT MARCHEの開催日、の予定だった。
なんだかんだと続けてきていつの間にか丸2年、その間あるいはその前にもいくつか企画を主催してみたりしていたが、それらを通して初めて「悪天による中止」を決定することとなった。憎し。台風。ご来場を予定くださった方がここを読んでいたら大変申し訳なく思う。とはいえ、こればかりは自分一人の力ではどうともならない話なわけで。仮に私が大富豪となってBOOK PORT CAFEの上をドーム状に覆う巨大な建造物を建てようとも、結局それお客さんが雨に降られたり風に吹かれたりすること自体には変わりないじゃないの、というどうしようもない話となる。
一昔前、と言うと今もあるわと言われそうなものだが、近未来SFの風景として「人々は月面に建造された巨大なドームの中で、天候も何もかもがきちんと管理された理想的なシティで生活をしていた」みたいなものがあった。カップラーメンのCMでやっていた『FREEDOM』だとか。作品名がまさに”自由”でテーマもそれに準ずるものである一方で、主題歌となっていた宇多田ヒカルの「This Is Love」のサビが「予期せぬ愛に自由を奪われたいね」というのはやたらと意味深な組み合わせだった。愛と自由。少し歯の浮く組み合わせだ。
今聴いているのは、それとはまったく関係なく、100sの「Honeycom.ware」。もう20年以上前の曲だ。自分で書いていてその現実におののく。
気候の変動と絶え間ない職場環境の荒波と始終やってくるYesNo判断の繰り返しで、昨日はいよいよ休みが必要となった。ので、一日何もせずにぼうっとしていた。ぼうっとしていた、ならまだ健全かもしれない。ひたすらに鬱屈としていた。
一睡もできずに今朝を迎え、家にいたらそのままベッドにこびりついてしまいそうな体を引きはがしていつもより相当早くに出勤し、談笑しながら出勤してきた上司ズに変に褒められた。やんごとなき事情ゆえです。気になさらないでください。
さほどパソコンスキルが高いと思ってこなかった人生だった。
何せソレを己の主戦力としてぶんぶん振り回しながら日々と己を生き活きる人たちと過ごしてきた二十代だったので、まぁとりあえずキーボードをガシャガシャして文字を打てる程度の自分なんてものは、本当に大したもんじゃないと思っていた。今でも正直そう思っている。
でも実際は、その程度であったとしても存外重宝するスキルであり、あって困るものではなかった。正確に言えば、それがあることによってガンガンに仕事を振られてしまうという困りごとにはなっているが。
とはいえ、今こんぶトマト文庫という屋号であれやこれやをするにあたって、いつの間にかおよそ毎月チラシらしいものを作成する際に、その程度のパソコンスキルが大変に役立っている。人に頼んだらそれなりの手間とお金がかかることも、自前でやれば安く済む。最近はとんとご無沙汰だけれど、什器も自分でこさえている。環境が変わって前ほどは闊達にできなくなった今でも、可能なことならその方が良いと思っている。脳みその片隅に設計図らしいものがいくつか放ったらかしになっているので、年内にひとつくらい拾い上げて形にしてあげたい。
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