9月イベント出店のあとがき、と10月以降のお報せと抱負

9月はたくさん野外イベントに出店したため、相当慌ただしい一カ月となりました。たくさん、とは言っても3回ほどなのですが、これまでに野外イベントに出たことが一度もなかったので、相対的にたくさんです。

その諸々が終わって10月は少し落ち着きを見せるはずだったので、10月入ってから9月のまとめをしよう、などと考えていたのですが、気が付けば10月も9月に負けず劣らず忙しない月になることがおおよそ確定しまして、ふと気が付けば既に4日も経っていました(って途中まで書いたところで放ったらかしにしてさらに2日が経ちました。もう完全に10月です。寒いし)。

これは放っておくと9月の振り返りなどどこかに放り投げるなと、いくつもの「とうの昔に放り投げられて部屋の片隅で埃被ってるあれやこれや」を眺めながら思ったので、ものすごく駆け足かつ一緒くたにして9月のことを振り返ろうと思います。


途中で気づいてしまったので先に白状しますと、ひたすら私が作った什器がよかった!みたいな話になっています。すみません。


’【9月13日(水) 本とおいしいものとすてきなものvol.3】

この日は「ちいさなえほんや百色眼鏡」さん主催のイベント、本とおいしいものとすてきなものの第三回に出店してきました。

これまで屋外のイベントに出たことがなかったので、テントや什器その他もろもろフル装備を整えてのいざ出立。だいぶと気合入った構成になりました。


この時点で9月はもろもろ什器を多用することも決まっていたので、じゃあ結構がっつり作ったれ、となって出来上がったのがこちらになります。

でかい。什器が乗っている板が600㎜×1820㎜のサイズなので、結構でかいです。そして分厚い。安定感がすごい。最高です。

後ろの方にちらりと写っているカゴ台車は私物です。運搬物がすごくなることは容易に想像できていたので、そんなものまで用意してしまった。通常運送屋さんや工場で用いられている一般的なカゴ台車より一回り小さくて割合軽くて(29kg)、また両壁が折りたためて車にもカンタンに積める(当社比)ので、何か手ごろな運搬道具がないかとお探しの方に「天使のカゴ台車」おススメです。

裏側はこんな感じ。寸法がちょうどいいくらいだったのでアドリブで文庫とポップを並べてみたのですが、良い感じの収まり方をしてくれました。

このポップはBOOK PORT CAFEの棚に出している「今週の文庫」からの転用で、名前の通り毎週1枚書いてます。描いてます?どっちだろたまに絵は入るけど。


当日はやや暑いながらも天気は良く、時折風も抜ける中でのイベントとなりました。

この日は主催の百色眼鏡さん含め計12店の出店があり(1店はお休み)、テントやキッチンカーが立ち並ぶ光景はなかなかイイ感じでした。やはりこの手の催しにおいて物量は正義。

会場は茅ヶ崎市役所前の広場、通りすがりのお客さん含め多くの方にお越しいただきました。楽しい一日でした。また出たいですねぇ。皆さんお疲れさまでした。


【9月14日(木) 出張BOOK PORT CAFE『舫』】

茅ヶ崎の市役所へ行った翌日の14日は、朝から藤沢市役所へ向かっていました。

この日はBOOK PORT CAFE店主と共に、藤沢市役所内の中庭的スペース"アトリウム"にて出張版のBOOK PORT CAFEを出店しました。

前記の百色眼鏡さんの誘いもあってトライアル・サウンディングというものを知り、それを活用してみることにしました。

とは言ったものの、会場となるアトリウムは通常あまり通りすがることはなく、はたしてどれくらいの人入りがあるのか誰一人わからないという大変楽しい(本当にこういうのは一周して楽しい)状態で臨みました。


この日が一番什器類の持ち込みが多く、一番見栄えする形になったと思います。

のでとりあえずお写真たくさんドン。


右側にある柿渋色側がBOOK PORT CAFEで、生木の色のままの側がこんぶトマト文庫です。

出張BOOK PORT CAFEということで、通常のBOOK PORT CAFEの機能を可能な限り出張させました。BOOK PORT CAFEの本はアトリウム内でしたら自由に読んでいただけますし、飲料もお出ししていたので飲み物を飲みながらも可、またその場で登録していただければ貸出もあり。

こんぶトマト文庫は通常通り新刊書籍の販売です。BOOK PORT CAFE店内に置かれていた、お店を建てる前に建築士さんが作られた建築模型も飾ってあります。


先にも出てきた600㎜×1820㎜の板二枚分あると、しっかり「場」になってくれたなと思います。

同時に、つまりこれくらいがっつりしないとなかなか満足いくボリュームは出ないんだなということも感じ、つくづく「場」を構成するとは大変なことだなと実感しました。


この日は市の職員が大勢来てくださったり、1階に設置させてもらった立て看板(「本」と書かれたチラシを貼り付けたもの)を見てわざわざ5階まで足を運んでいただいたり、ありがたいことに終了間近までゆっくり一息つく時間もないほどに多くの方にお越しいただきました。

中でも印象的なシーンは、おそらく普段からアトリウムや同フロアのラウンジなどを利用されているであろうラフな格好をした初老の男性の方が、ジュースを片手にBOOK PORT CAFEの絵本をアトリウムで読んでいかれて、帰りしなに「それ面白かったよ!」と快活に仰っていた場面です。あれは本当にいい瞬間だった。



次回開催も決まっています。

来週になるのですが、10月13日(金)の10~15時半(雨天中止)、場所は同じく市役所5階のアトリウムです。

是非お越しください。


【9月23日(土・祝) 藤沢市民まつりブックマルシェ】

そして23日は藤沢市の秋葉台公園で開かれた藤沢市民まつりブックマルシェに、この日は「こんぶトマト文庫&BOOK PORT CAFE」としてBOOK PORT CAFE店主と共に参加してきました。


野外の企画に関してどれも言えることなのですが、雨は天敵です。文字通り天からやってくる敵。おまけに本は水に弱い。なのでどの企画も「雨天中止」「荒天中止」の一言を添えてお報せをするわけです。

本とおいしいものとすてきなもの、出張BOOK PORT CAFE『舫』は幸い天気に恵まれた一日を過ごすことができましたが、この日はそうはいきませんでした。

朝から非常にあいまいな天気、そのうち来るだろうという不安を懐に仕舞い込んでの設営、そして案の定降ってきた雨。これはもう無理だなと即断するには弱く、でも無視するにはあまりにもしっかりとした雨。運営側は大変難しい判断を迫られていたと思います。心労お察しします。


この藤沢市民まつりは様々な催しが複合されたもので、たとえば秋葉台公園では、体育館では全国マーチングバンド大会が開かれていたり、あいにくこちらは中止となりましたがお隣のスタジアムではフットサル大会が開かれたり、キッチンカーや縁日的な屋台が並んでいたり、ブックマルシェ近辺にも地産地消フェアのテントや手作り雑貨を中心としたマルシェも開かれていたりと、なかなか渾然一体とした有り様でした。

その中でブックマルシェがどれほどの存在をもてるのか、そこも興味ある点ではありましたが、実際出店してみた感想は

「この雨の中でもこれだけの人が立ち寄って見て本を買ってくれるのであるなら、この場に本の需要はあるのではないか?」

といったものでした。

こんぶトマト文庫でも、雨がずいぶん降っている時間帯に来た方が「これは古本で出たら買おうかなぁ」と仰っていた一冊を、少し悩まれてから「やっぱり今買うわ」と言って買っていただきました。あれは凄く嬉しかったですね。

晴れてたらもっとよかったろうなぁ、と思えたことがよかったです。天気ばかりはどうしようもない。

来年以降の開催は現時点では未定とのことですが、個人的には、できれば引き続き開催してほしいと思っています。


この日から什器棚に前面のスノコ棚が足されて、こんな見た目に落ち着きました。

やはり「顔」が良い売り場はとても良いです。もう少し改良の余地はありますが。あとこれもとっさの思い付きでしたが、前面に置いた箱の上に文庫を置いたらいい感じになりました(そもそも箱自体はA5判が入るように作ってあったので、A6判である文庫が置けるのは道理でした)。

この日のブックマルシェにはBOOK TRUCKはじめ多くの出店者がいらして、本当はもっと和気あいあいとしていたかったのですが、あいにくの雨模様とその対策でままならず、わーっと始まってわーっと終わってしまった、といった感じでした。残念。

何はともあれ誰よりも、運営の皆様本当にお疲れさまでした。


以上、出店した三回分のイベントまとめでした。

振り返ってみると、ずいぶんと楽しんだな自分、と思います。什器を作ったあれこれもですが、普段出ない外のイベントに出たりして、少し凝り固まりつつあった思考に変化を与えられた気がします。

あとこれは妄言ではあるのですが、ふつふつと「車が欲しいな」という気持ちが沸いて出てきました。運搬に向いているやつ。スズキのエブリィみたいな。結局は都度レンタカーで調達した方が断然安上がりですから買うことはないんですが。毎週毎週どこかに出張るようならそれもありなのかもしれません。



そして今月は先にも紹介した出張BOOK PORT CAFE『舫』が一回、出店ではなく主催になりますが、BOOK PORT CAFEにて「BOOK PORT MARCHE」を開催します。

この日は本の販売も少し予定していますが、基本はおむすび弁当・お漬物・洋菓子などなど美味しいものが並びます。木曜日なので普段はお店も閉まっていますが、マルシェ開催時間に合わせて臨時に営業しています。


と、10月に入ってもイベントが立て続けとなっていますが、現時点で決まっているものでいったん打ち止めになります。10月後半以降、ここ2年ほど定例で開いていた一箱古本市含めしばらくイベントは見合わせます。

理由としましては、「10月後半から新しい仕事が始まってそれが恐らく忙しくなるから」です。以前も書いた覚えがありますが、基本的に私は他に本業があってそれを生活の糧として、余剰の時間と資金でこんぶトマト文庫を回しています。気持ちの云々は一切無視して、実働的には主と従が不可転の関係にあります。

無論、休みが一切なくなる大変な仕事に就く、というわけでもない(はず)ので、日常のこんぶトマト文庫は引き続き今まで通り今まで以上を目指しながら回していく予定です。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

こんぶトマト文庫のふみくら

本屋「こんぶトマト文庫」のホームページです

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