揚げろ!コロッケを!

皆さん、自分ちの台所は好きですか?私は好きです。

写真でお見せしてドヤァとするような素敵さがあるわけではないですし、収納スペースがたくさんあるわけでもなければハイテクな食器洗浄乾燥機が付いているわけでもない。

でも私は自分ちの台所が今のところ好きです。改良の余地は多々あるので、日常の隙を見てはちょちょいのちょいと更に良い感じにこしらえてって大好きになるのが今年の裏目標です。


そんなお台所でも「近寄りたくないわこの[放送禁止用語]が!」みたくなる時期があります。

そう、夏です。

理由はお判りでしょう、暑いから。もとい熱いから。

ご飯を作ることを煮炊きする等と言うように、料理には火が付きもの。昨今はいろんな便利家電が目白押しでボタン一つであったかほっこり料理をこしらえてくれる電子レンジ様なんてものもありますね。うちにはいないけど。でも炊飯ジャーはおりますね。超便利。それ以外は基本的にガスコンロでファイヤーして何かしらご飯作ってます。

とはいえ、人類有史以来多分おおよそ全員が知ってることですが、火って熱いんですよね。あとお湯も熱いんですよ。湯気が立つくらい。で、どうやら一部の人はご存じないらしいんですけれど、素麺茹でるのにもお湯沸かす必要があるんですよ。「今日は暑いし何か冷たいものが食べたいな、素麺でいいよ」じゃないんだよまずグラグラに沸かしたお湯をスタンバるところから始まるんだよもれなく台所は熱帯地方なんだよ。しかもあれなんですよね、素麺ってパスタとかと違って茹で時間短いからほとんど付きっきりじゃないといけないんですよね。ちょっと放っといてその間に野菜切って、とかやる暇がない。あっという間に茹で上がる。茹ですぎてグニャグニャで麺が引っ付き合ってる素麺なんて泣いちゃう。ゆえに真剣勝負。だから「で」じゃないんだよ「で」じゃ。ハタで干されて延びてきてください。


他にも、お手軽そうに扱われるけれど実際作るとなるとなんとも面倒な料理ってありますよね。揚げ物は大体そう。特にコロッケがひどい。ひどいという言い草もひどいもんだけど、でも実際作ってみるとありゃなんとも七面倒な料理だから仕方ない。

①ジャガイモを茹でるか蒸かすかして火を通す。

②熱々のイモの皮をむく。

③調味料混ぜながら潰す。他に食材あれば一緒に混ぜる。

④形を作る。

⑤小麦粉→卵→パン粉を付ける。

⑥油で揚げる。

サクッとこういう工程。一回火を通してそこで終いじゃなくてそこから手間暇かけ倒して、最後に再び火にかける必要がある。

やってみたらお分かりいただける。めちゃくちゃ面倒くさい。ああいう手合いのものはお惣菜を買ってくるに限る。50円とかで買えたわけじゃないですか昔。海外にも精力的に出てったとこ。まあアレは単価安すぎて経営成り立たなくなっちゃったけど。


そんなコロッケのタネ、④まで作り終わったものを頂戴したので、今夜はコロッケを揚げました。

揚げたてのコロッケを千切りキャベツと一緒に美味しいパン屋の食パンに乗っけてどろりとしたソースをかけてガッと挟んでかっ食らいました。ビール片手に。

こんなの、マズいわけがない。

美味いものの前に暑さなど。

ご飯は美味いに限る。

結局のところ、今日はそういう話ってだけです。

こんぶトマト文庫のふみくら

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